赤ちゃんと過ごす時間👶
この上なく幸せな時間ですね!
でも、この限られた時期だからこそ「やっておかなければ💦」と焦ってしまうこと、
ありませんか?
そんなとき、ちょっとだけ立ち止まって考えてみてください。
子どもは、待っている間に成長している。
見えないところで、確実に発達している。
この視点を持つことで、赤ちゃんとの日々をもっと穏やかな心で過ごせるはずです😊
赤ちゃんへの運動指導の現場から

運動指導者としての関わり
私は運動指導者として、園や学校、運動教室などで日々子どもたちと接しています。
その中で、年に数回ほど赤ちゃんへの運動指導を行う機会があります。
その講座は「お父さんが赤ちゃんと遊ぶ」ことをテーマにしていて、
参加される赤ちゃんの多くは生後2、3カ月〜1歳未満とまだ抱っこが中心の時期です🤱
赤ちゃんとの関わりにおける運動遊びの例

それぐらいの時期の赤ちゃんへのトレーニングはシンプルですが、とても大切です。
以下は実際に行っている内容の例です。
- 顔を見合わせゆっくりと左右に動き、目線を動かす(追視)
- ゆっくりと「高い高い」をして上下運動の刺激を与える(平衡感覚)
- 抱っこして、縦方向、回転するという順番で優しく揺らす(平衡感覚)
- 抱っこして移動し、他の子の顔を見せる(視覚認知)
- 色や重さが異なるボールを渡す(空間認知)
こういった関わりを通じて、
お父さんたちに「遊び」と「発達」の関係性や、
赤ちゃんとの接し方のヒントをお伝えしています☝️
「何もできない時期」に不安を抱えるパパの声
先日、参加されたパパからこんな声をいただきました。
「最近、一度できた寝返りをしなくなって…。
何もできるようにならない時期が長いと、不安になってしまって。
何か練習をさせなきゃ、と焦ってしまうんです。」
この気持ち、きっと多くの親御さんが共感されるのではないでしょうか。
(私も、よくあります…!😅)
成長は、見えないところで起きている

植物の種を思い出してみてください
そんなパパさんに、私はこう伝えました😊
「植物の種を植えたときのことを思い出してみてください。」
土の中に植えた種は、しばらく何の変化も見えません。
でも、水や栄養を与えながら待っている間、実は――
- 種の殻を破っている
- 土の中で根を張っている
といった成長が着々と進んでいるのです。
そしてある日、ようやく地上に芽を出す🌱
見える変化の前には、見えない成長がある。
これは子どもの発達にも通じる、大切な視点です。
「本当に大切なこと」は、目には見えない

⭐️「星の王子さま」の中に、こんな言葉があります。
「ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。
いちばんたいせつなことは、目に見えない。」
この言葉を胸に、私は日々こんな問いを抱きながら子どもたちと向き合っています。
「本当に大事なことは何だろう?」
「子どもの運動発達の本質ってなんだろう?」
「教育」とは「待って引き出す」こと
「教育(Education)」という言葉の語源は、ラテン語の educare。
その意味は**「外へ引き出す」**です。
日本語の「教育」は「教えて育てる」という印象ですが、
本来は「すでにある力を引き出すこと」なんですね。
まとめ:私たち大人にできること

私たち大人にできるのは、
- 焦らずに見守ること
- 待つ心を持つこと
- 子どもの内にあるものを引き出すサポートをすること
目には見えない「たいせつなこと」を信じて、
赤ちゃんとの今だけの幸せな時間を、大切に過ごしてみてください。