「子どもが家に籠もってゲームばかりしている。大丈夫かな…。」 😥
そんな不安を感じる親御さんも多いのではないでしょうか。
実は、子どもが外で身体を使って遊ぶことには、 私たちが思っている以上の意味と価値があるのです。
この記事では、身体を動かして遊ぶことがなぜ大切なのか。
親として知っておきたい、その本質に迫ります。
肌を触れ合わせることは必要な経験

足にくっついてくる5年生
先日、ある小学校で5年生に授業を行った際のこと。
説明のために集合をかけると、男の子たちが私の脚にまとわりついてきました。😅
幼児や低学年ではよくある光景ですが、高学年でこれは珍しいことです。
「そういえばこの子たちは、低学年の頃に“群れる”ことすら制限されていた世代だったな……」
ふと、そんなことに気が付きました。
肌を触れ合わせる意味
他人と肌を触れ合うことは、 人間が健全に発達するために欠かせない感覚刺激だといわれています。
子どもたちは本能的に、 不足している感覚刺激を求めるものです。
たとえオンラインゲーム内で誰かとコミュニケーションをとっていたとしても、
そこには“リアルな肌感”がありません。
やっぱり、実際にいろいろなものに“触る”体験が大事なのです。
遊びを通して社会性を育む

砂場にて
ある日、砂場で遊ぶ子どもたちの様子を眺めながら、
「ここは、感覚刺激の宝庫だ……!」と感じました。
水を流して砂を固めたり、 素手で落とし穴を掘ったり。
「白い砂は軽くて、黒い砂は重いんだよ!」
そんな会話の中に、
水を含むことで物体の重さが変化するという“感覚的な学び”がありました。
- 言葉でのやりとり
- 表情から気持ちを読み取る
- 協同してモノをつくる
これらすべてが、社会性を育むための大切な要素として、
そこに宝物のようにちりばめられていました。
群れて、真似て、学ぶ

太陽の光を浴び、風を感じながら、 子どもたちが笑顔で何時間も遊んでいる——。
そんな光景を目にして、
私はふと 「よく学び、よく遊べ」という言葉を思い出していました。
遊びの始まりは“群れて真似る”こと。
そして、「学ぶ」という言葉の語源も「真似る」なのです。
子どもには、本来“学ぶ力”が備わっています。
大人が先回りしてやってしまわなくても、 自由に遊べる環境さえあれば、
子どもは身近な存在を真似しながら、自ら学び、育っていくのです。
身体と心はつながっている
心から身体を、身体から心を整える

新しいことに挑戦するとき、 心がワクワクすれば、身体も自然と軽やかに動きますよね。
このように「心と身体」は密接に関係していて、 これを心身相関といいます。
身体を整えることで心も整い、
運動をすることで気分がスッキリするのは、 まさにそのためです。
身体を使わないことのリスク
現代の子どもたちは、 身体を使って遊ぶ機会が減少しています。
その結果、
- 転んだときに手が出ず顔を打つ
- ボールが顔に当たってもまばたきできない
など、以前では考えられないような 身体面のトラブルが増加。
それだけでなく、
- キレる
- うつ的傾向になる
といった心の問題も懸念されています。
解決のカギは「運動」
適切な時期に、良い運動をすることは、 身体と心の両方に良い影響を与えます。
最近の研究でも、 運動によって脳が刺激され、
運動能力とともに学力まで向上することが分かってきました。
テクノロジーが進化した今だからこそ、 身体を動かすことが改めて注目されているのです。
まとめ

子どもはゲームを、親はスマホをちょっとだけ家に置いて、 ゆっくり外に出てみませんか?
空の青さ、風の匂い、土の感触——
身体を使って心で感じようとした時、
今まで見えなかったものが、きっと見えてくるはずです。