暑い日が続く夏休み。
日中、屋外で遊ぶのが難しい日は、親子でプールに行って泳ぎの練習をする方も多いのではないでしょうか。
そんな中で、ふと疑問が浮かぶことがあります。
「泳ぎって、どうやって教えたらいいんだろう?」
そして時には、
「なんでできないの!?」
と、つい口にしてしまいそうになることも。
でもそんな時、**「感覚が運動をつくる」**という視点を知っていると、
子どもに運動を教える際にとても大きな助けになります。
泳ぎは“動かし方”より“感じ方”から

多くの場合、泳ぎは「腕や脚の動かし方」から教えます。
でも、それだけでは子どもはなかなかスムーズに動けません。
「腕はこう回して…」「足はこう蹴って…」
そんなふうに動き方から教えることが多いですよね。
でも、そこに「感覚を感じさせる」という視点を加えるだけで、
子どもの理解と習得スピードはぐんと変わります。
たとえば、
- 水をかいたときの腕の感覚
- 水を蹴ったときの足の感触
このような感覚を追い求めるように促すことで、
自然に腕や足の動かし方を習得できるようになります。
具体的な伝え方
- 腕で水をかいたときの水の重さや流れを感じる感覚
- 足で水を蹴ったときの反発や抵抗を感じる感覚
こうした感覚を「探してごらん」と伝えるだけで、
動きが自然と洗練されていきます。
他の運動にも応用できる!

この「感覚から教える」方法は、他の様々な運動にも応用できます。
▶ 逆立ちの練習
腕を上に伸ばした状態で掌を上から軽く押す。
→ 肩にかかる重さの感覚を教える。
▶ 開脚跳びの練習
跳ぶ時に肩で跳び箱を押す重さの感覚と
着地した時の足裏の感覚を意識させる。
→ 肩を前に出す感覚、週末局面の理解につながる。
▶ 逆上がりの練習
鉄棒にぶら下がりながら肘を曲げたまま身体を引き寄せる感覚を体験させる。
→脚を振り上げる勢いでなく、身体を引き付けて回転する意識につながる。
スポーツ全般に応用できる

この感覚を育てるアプローチは、以下のような運動にも活かせます。
- キャッチボールでボールの重みを感じる
- サッカーで足に当たるボールの感覚を意識する
- ラケットスポーツで打球時の手の感覚を覚える
まとめ|感覚が運動をつくる
「なんでできないの!?」
そう言いたくなる瞬間こそ、**「感覚を伝えるチャンス」**です。
できない理由を責めるよりも、
「こんな感覚を感じてごらん!」と伝えてみてください。
そんな伝え方が、子どもの運動能力を自然に引き出してくれます。
感覚は、子どもの中に眠る運動の芽をそっと育ててくれる“光”のようなものかもしれませんね🌱✨