はじめに
「子どもの身体能力を高めるのは何から始めればいいのかな?」
そんなふうに考えたことがある方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな時に知っておきたい考え方について紹介します。
キーワードは 「身心相関」。
身体は心に、心は身体に影響を与え合います。
子どもの身体の見方が変わる内容です 😊
教育分野の変化と運動指導の現場
社会が急激に様変わりする中、運動指導や教育の世界は
「画期的に変化した」というよりも「じわじわと変わってきた」
という表現が近いでしょう。
かつてのスポーツ界は、
- 筋トレで筋力を鍛える💪
- とにかく走り込んで心肺機能を高める🏃♂️
といった考え方が主流でした。
しかし今は「身体全体の能力をどう高めるか」に視点が移り、
神経系のトレーニングや「身体性」に注目が集まっています。
これは、インターネットの普及と同時に発展してきた 脳科学 の影響も大きいのです。
子どもの姿勢と心の関わり
教育現場に関わってきて特に気になるのが「子どもの姿勢」です。
日本体育大学の研究では、全国の保育園・幼稚園や学校の先生にアンケートを行い、5年ごとに集計しています。
その結果、常に上位に挙がるのが 「背中がぐにゃと曲がっている」 という項目です。
昔は「背筋力不足」が原因とされ、綱引きや雑巾がけで改善を目指しました。
しかし近年は、 精神的な要素 が大きく関わっていることが分かっています。
不安や緊張があると背中が丸まり、喜びや達成感があると自然に胸を張る。
このように 身体と心は相互に影響し合う ことが科学的にも明らかになっています。
身心相関という考え方
この「身体は心に、心は身体に影響を与える」という考え方を 身心相関 と呼びます。
運動指導の現場でも、ただ筋力を鍛えるだけでなく、心に響く言葉をかけることが大切です。
「背筋を鍛える」だけでなく「心が元気になる声かけ」を組み合わせることで、子どもたちの背中は自然とピンと伸びていきます。
「子どもの身体能力を高めたい!」
そう思った時には、身体と共に心へのアプローチも同時に考えることが重要になってくるのです。
子どもへの言葉かけによって、
その子の背筋が「ピンっ」と伸びるか、それとも萎縮してしまうか。
身心相関の視点を持つことで、言葉かけと子どもの身体の見方が変わることでしょう😊
まとめ
- 子どもの身体能力を高めるカギは「身心相関」
- 筋力や神経だけでなく、心の在り方も大切
- 運動+声かけで、子どもの姿勢や成長は大きく変わる
新しい運動観を育み、身体を動かす楽しさの原体験を手渡すこと。
それこそが、新しい時代を切り拓く子どもたちへの何よりのプレゼントだと考えています💝