お子さんは毎日どのくらい体を動かしていますか?
「最近、うちの子ぜんぜん外で遊ばないんです……」
運動教室に来てくださる保護者の方から、こんな声をよく聞くようになりました。
実は、最近発表されたデータがとても気になりました。笹川スポーツ財団の調査によると、4〜11歳の子どもの1日あたりの運動時間の中央値が2023年に28.3分と、過去10年で最低水準になったというのです。
推奨されている「毎日60分以上」の運動時間の、なんと半分以下。💦
この数字を見たとき、私は正直「あー、やっぱりそうか」と感じました。
でも、だからといって「最近の子どもはダメだ」とか「親がゲームばかりやらせているから」と言いたいのではありません。
むしろ、「子どもが動きたくなる環境や声かけを、大人がどう作るか」が今こそ問われているんだと思っています。
今日は、25年以上子どもたちの運動指導をしてきた私が、現場で本当に効果があった「子どもが自然と体を動かしたくなる3つのコツ」をお伝えします。😊

なぜ子どもが動かなくなったのか
子どもが外で遊ばなくなった背景には、いくつかの理由があります。
- ✅ スマートフォンやゲームなど、室内の娯楽が増えた
- ✅ 習い事のスケジュールが詰まりすぎて、自由に遊ぶ時間がない
- ✅ 「危ない」という理由で公園での遊び方に制限がかかっている
- ✅ 一緒に遊ぶ友だちが見つかりにくくなった
でも、私が現場で気になるのは、こうした外部的な理由だけではありません。
もっと根本的な問題があるんです。それは──
「運動=苦しいもの、できなきゃいけないもの」というイメージが子どもの中に育ってしまっているということです。
「走れ!」「もっと速く!」「なんでできないの?」
そんな言葉をかけられ続けた子どもは、体を動かすことをどんどん避けるようになっていきます。
「できないと怒られる」「うまくないと恥ずかしい」──そんな気持ちが積み重なって、自分から動くことをやめてしまうんです。
「楽しい!」という体験が、すべての出発点
私自身も、指導を始めたころ、同じ失敗をしていました。😓
「早く上手になってほしい」という気持ちから、つい指示や修正が多くなってしまって……。そうすると、最初は元気だった子どもたちが、だんだん黙って動くだけになっていったんです。
あるとき、一人の男の子が言いました。「先生、運動教室って楽しいの?」
その言葉が、私の指導を根本から変えるきっかけになりました。✨
それから私は、「正しい動き」よりも「楽しい体験」を先に作ることを大切にするようになりました。
子どもが「もっとやりたい!」と感じた瞬間──そこが、すべての成長の出発点だと気づいたからです。
体を動かすことが「楽しい」と感じられれば、子どもは誰に言われなくても自分から動き始めます。そして、動けば動くほど体は発達し、自信もついてくる。
この好循環を生み出すことこそ、私たち大人の本当の役割だと思っています。

今日からできる!子どもが自然と動きたくなる3つのコツ
✅ コツ①「遊び」の中に運動を溶け込ませる
「運動しなさい」と言っても、子どもはなかなか動きません。でも、「鬼ごっこしよう!」と誘えば、子どもは喜んで走り出しますよね。
大切なのは、「これは運動です」と意識させないこと。
鬼ごっこ、かくれんぼ、縄跳び、水遊び──子どもが夢中になれる「遊び」の中に、自然と体を動かす要素は山ほど含まれています。
公園に連れていくときも、「運動させよう」と構えるのではなく、「一緒に楽しもう」という気持ちで行くだけで、子どもの動き方が変わります。😊
子どものやる気をうまく引き出す方法については、以前こちらの記事でも詳しくお伝えしました。あわせて読んでいただけると嬉しいです。
👉 あわせて読みたい:子どもにやる気を出させる4つのスイッチとは?
✅ コツ②「今日は何がしたい?」と子どもに選ばせる
子どもが最も意欲的に動けるのは、「自分で選んだとき」です。
「今日は何して遊ぶ?」「どっちがいい?」と、小さな選択肢を与えるだけで、子どもの中に「自分がやりたくてやっている」という感覚が生まれます。
この「自分で決めた」という体験が、自己肯定感にもつながっていきます。
反対に「ああしなさい」「こうしなさい」と全部大人が決めてしまうと、子どもはだんだん「指示待ち」になってしまいます。
習い事のメニューでも「今日はどっちの練習からにする?」と聞くだけで、子どもの目の色が変わることがあります。小さなことのようですが、とても大切なアプローチです。✨
✅ コツ③ 親も一緒に体を動かす
子どもは、親の背中を見て育ちます。
「運動しなさい」と言っている親が、ソファでスマートフォンを見ていたら……子どもには伝わってしまいます。
難しく考える必要はありません。週末に一緒にキャッチボールをする、散歩に行く、公園でかけっこをする──そんな「ちょっとした一緒の時間」が、子どもにとって「体を動かすことは楽しい」という強烈なモデルになります。
私の3人の子どもたちも、私が一緒に動くときのほうが、圧倒的に楽しそうに体を動かします。💦(恥ずかしながら、私も体力的にきついときがあるんですが笑)

毎日60分は、積み重ねでいい
「1日60分の運動」と聞くと、「そんなにできない……」と感じる方もいるかもしれません。
でも、これは「60分間ぶっ通しで運動させなきゃいけない」ということではありません。
登下校の歩き、休み時間の外遊び、放課後の公園遊び……それらを合計して60分あればOKです。
「今日は10分公園で遊んだ」「帰り道で少し走った」──そんな小さな積み重ねで十分です。😊
大切なのは、毎日少しずつでも体を動かす習慣をつくること。そして、その時間を「楽しかった!」と感じられるものにしていくことです。
なぜ子どもの時期の運動がそれほど大切なのか、脳の発達の観点から詳しく解説した記事もあります。こちらもぜひ読んでみてください。
👉 あわせて読みたい:子どもの時の運動はなぜ必要?脳の可塑性から考える
おわりに:「動くことが好き」な子どもを育てるために
子どもの運動時間が減っているという現実は、確かに気になるデータです。でも、焦る必要はありません。
「運動させなきゃ」と親が追い詰められるより、「一緒に楽しもう」という気持ちで関わることのほうが、ずっと大切です。
子どもの笑顔は正直です。本当に楽しいときは、誰に言われなくても動き続けます。
今日ご紹介した3つのコツ──「遊びの中に溶け込ませる」「子どもに選ばせる」「親も一緒に動く」──どれか一つでも、今日から試してみてください。✨
きっと、お子さんの表情が変わる瞬間がありますよ。
あなたのご家庭では、どんな「体を動かす時間」を作っていますか?ぜひコメント欄で教えてください😊
