「うちの子、最近自信がなさそうで心配で…」
そんな言葉を、保護者の方からよく聞きます。😊
運動指導の現場でも、はじめてのことに「どうせできない」と最初から諦めてしまう子、チャレンジする前に「やめとく」と言ってしまう子が増えているように感じます。
いったい、何が違うのでしょうか?

今日ご紹介したいのは、日本の児童精神科医・佐々木正美先生の名著『子どもへのまなざし』(福音館書店)です。
この本は、1998年の発売以来、長年にわたって多くの親御さんに読まれてきた子育てのバイブルともいえる一冊。「子どもをどんな目で見るか」というシンプルなテーマが、子どもの自己肯定感や将来の生き方に深くつながっているということを、温かい言葉で教えてくれます。
──「まなざし」って、ただの視線じゃないんです。
子どもを見る親の眼差しの中には、「この子を信じている」という気持ちが映し出されています。そしてその眼差しこそが、子どもの心の根っこを育てるのだと、佐々木先生は丁寧に語ってくれます。
運動指導の現場で25年以上、10万人を超える子どもたちと関わってきた私も、「まなざし」の重要性を何度となく実感してきました。今日は本書の内容と、私自身の経験を交えながら、子どもの自己肯定感を育てる親の関わり方についてお伝えしたいと思います。
子どもの「自信」はどこから来るのでしょうか?
佐々木先生は本書の中で、こんなふうに語っています。
「子どもの自信というのは、親に愛されているという確信から生まれる」
──これを読んだとき、私はハッとしました。
「愛している」という気持ちは持っている。でも、それが子どもに正しく伝わっているかどうか、は別の話だと気づいたからです。

子どもが何かに失敗したとき、私たちはどんな顔をしているでしょうか。
子どもが思うようにできないとき、どんな言葉をかけているでしょうか。
私自身も、指導者として駆け出しのころは、「もっとこうしなさい」「なぜできないの?」という言葉を使っていた時期がありました。子どもたちのためを思っての言葉でしたが、いま振り返ると、それは「できることへの期待」であって、「その子自身への信頼」ではなかったと思います。
佐々木先生が伝えてくれるのは、「結果ではなく、存在を認めること」の大切さです。
できた・できないに関係なく、「あなたがそこにいることが嬉しい」というまなざしを向ける。それが子どもの心の土台をつくっていく、という考え方です。
ある日の指導現場でのことです。鉄棒の逆上がりがなかなかできない小学2年生の男の子がいました。何度チャレンジしても体が上がらず、だんだん表情が暗くなっていきました。
そのとき私は、「よし、もう一回!」と声をかけるのをやめました。代わりに、「今日、何回チャレンジしたか数えてたよ。すごいな、あきらめないんだね」とだけ伝えました。
すると、その子の目がパッと輝いたんです。
そのあと自分から「もう一回やっていいですか?」と聞いてきて、その日初めて逆上がりが成功しました。
──結果を見ていたのではなく、その子の「気持ち」を見ていた。そのことが、子どもの力を引き出したのだと思います。
佐々木先生が言う「まなざし」とは、まさにこういうことなのだと感じます。子どもの「今」を、ありのままに受け取る眼差し。それが自己肯定感の根っこを、静かに、でも確実に育てていくのです。
子育ては成果を出す仕事ではありません。その子の存在を信じ続けること。──それが、何より大切な関わりなのかもしれません。 ✨
では、今日から私たちにできることは何でしょうか?
『子どもへのまなざし』から学んだことを、日常の場面に落とし込んでみます。

✅ ①「できたこと」より「やろうとしたこと」に注目する
子どもが何かに挑戦したとき、まず「結果」に目を向けてしまいがちです。でも、佐々木先生は「過程を認めること」が自己肯定感の土台だと伝えています。
「上手にできたね!」ではなく、「チャレンジしてみたんだね!すごいね」。
この一言の違いが、子どもの心への伝わり方をまったく変えます。
失敗してもいい。やろうとした気持ちを見てもらえた、という経験が、次のチャレンジへの勇気につながります。 😊
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✅ ②「ただそばにいる」時間をつくる
忙しい毎日の中で、親子で何かをする時間はなかなか取れないかもしれません。でも、佐々木先生はこんなことを伝えています。
「子どもにとって必要なのは、量より質。でも質より大切なのは、『確かにここにいる』という安心感」
特別な遊びや体験でなくていい。ただ隣に座って、子どもがしていることを一緒に眺める。──その時間が、子どもの心に「受け入れられている」という感覚を育てていきます。
✅ ③「怒った後」に必ずフォローを入れる
どんな親でも、ときに感情的になることはあります。大切なのは、怒ったあとのフォローです。
「さっきは怒りすぎたね。ごめんね。あなたのことが心配だったんだよ」
この一言が言えるかどうかで、子どもが「叱られた」という体験を、「自分は愛されている」という確信に変えていけます。💦
親も完璧じゃなくていい。子どもに謝れる親の姿を見せることが、子どもに「失敗してもやり直せる」という生き方を伝えていくのだと思います。
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── 最後に
『子どもへのまなざし』は、特別なテクニックを教えてくれる本ではありません。でも、読み終えたとき、「子どもをもっと信じてあげよう」という気持ちがじんわりと湧いてきます。
親が変わるのは、すごく難しいことです。でも、今日一日だけ、子どもの顔をいつもより少し長く見てみることならできるかもしれません。
あなたのまなざしが、お子さんの心の土台になる。──そのことを、ぜひ今日から少しだけ意識してみてください。 ✨
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
あなたの子育てを、しゅんたろうはいつも応援しています! 😊

