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ボール投げ・キャッチが苦手な子の原因と練習法|怖さをなくす順番

ボールが苦手な子 運動

「ボールを投げると、すぐ足元に落ちてしまう」
「飛んでくるボールが怖くて、目をつぶってしまう」

ドッジボールや野球など、ボールを使う遊びは、学校でも友だちとの間でもよく出てきます。
うまくできないと、子どもは「自分は運動が苦手だ」と思い込んでしまいがちです💦

こんな悩みはありませんか?

  • 投げたボールが、すぐ近くにポトンと落ちる
  • 飛んでくるボールが怖くて、顔をそむけてしまう
  • 投げ方や捕り方を、どう教えたらいいのか分からない

こんにちは、しゅんたろうです😊
運動指導者として25年以上、のべ20万人以上の子どもたちを指導してきました。
3人の子どもを育てる父でもあります。

先に結論をお伝えします。

ボールが苦手な原因の多くは、経験不足と、捕るときの怖さです。

だから、持ち方や投げ方を教える前に、やることがあります。
大きなボールを全身で投げる経験と、近くで渡したボールを身体で捕る経験です。

この記事では、苦手な子の共通点と、投げる練習・捕る練習の順番をお伝えします。
そのうえで、親御さんにお願いしたいことをまとめました。

ボールで遊ぶ子ども

ボールが苦手な子の共通点

ボールが苦手な子を見ていると、はっきりした共通点があります。

投げる経験が足りない

いちばん多いのは、単純に経験不足です。
投げた回数も、捕った回数も、まだ少ないのです。

上手になる前に、まずはたくさん投げる経験をさせてあげたい。

捕るのが怖い

捕るのが苦手な子は、ボールが怖いのです。

顔に当たるのが怖い。
あるいは、一度当たった経験がある。
だから、ボールが飛んでくると、反射的に目をつぶってしまいます。

目をつぶれば、捕れません。

身体全体を使えていない

ボールを投げたり捕ったりするには、身体全体をつなげて動かすことが必要です。
飛んでくる位置に、目と手を合わせる力もいります。

どちらも、経験の中で少しずつ育っていく力です。

最初はスポーツとして考えない

ボールが苦手だと、つい「正しい投げ方」を教えたくなりますよね。

でも、最初はスポーツとして考えないでほしいのです。

フォームやきれいさは、求めなくて大丈夫です。
ボールの持ち方など、手先のことも言いません。

大事なのは、投げること、捕ること自体を「楽しい」と感じることです。

上手さをほめられることが、目的になってはいけません。

かけっこでも、私はフォームを教えません。
考え方は同じです。

👉 あわせて読みたい:かけっこが速くなる子どもの走り方|運動指導者がフォームを教えない理由

投げる練習は大きなボールから

投げるのが苦手な子に、私が最初にやってもらう順番です。

① 大きなボールを全身で投げる

最初は、大きなボールを使います。
手先ではなく、身体全体を使って投げる経験からです。

② タオルや新聞紙ボールを遠くへ投げる

次は、タオルや新聞紙のボールを、遠くへ思いきり投げます。

新聞紙なら、しっかり丸めて少し重さを出してください。
軽すぎると、思いきり投げても飛びません。

目標物を置いて、それを越えるように投げる遊びにすると、夢中になって取り組めます。

③ 壁当てゲーム。投げ方は自由に

壁に当てるゲームにして、少しずつ距離を離していきます。

投げ方は、自由にさせてください。
その子が自分で、投げやすい投げ方を探していきます。

ボールを捕ろうとする子ども

捕る練習は「近くで渡す」から

捕るのが怖い子には、次の4つを大事にしています。
幼児にも小学生にも、そのまま当てはまります。

① 目線より高く投げない

幼い子は、運動の発達のうえで、目線より高い位置にあるボールをとらえるのが難しいのです。

最初は、目線から上げずに、手渡すようにボールを渡してください。
怖くて目をそらしてしまうのも、これで防げます。

② 胸で捕る感覚を教える

「捕る」がどういうことか、身体で伝えます。

親がボールを持って、子どもの胸に2〜3回、ポンポンと軽く当ててみてください。
そして、こう声をかけます。

「これがポン!ってきたら、ギュッと抱っこするように捕まえてごらん」

言葉と身体の感覚が、ここでつながります。

③ 大きく、ゆっくり投げる

両手の下投げで、大きく、ゆっくり見せるように投げてあげてください。
ボールの通り道がはっきり見えると、子どもは予測しやすくなります。

運動は、ゆっくりできないものは、速くしてもできません。
思っている10倍くらいゆっくりが、ちょうどいいスピードです。

④ 近くから遠くへ

手が届くくらいの距離から始めて、少しずつ離していきます。
手が届く距離と届かない距離では、脳の情報の処理のしかたが違うといわれています。

ボールは、風船や、大きくて柔らかいものから始めると安心です。

この順番で、数分で捕れた子

4〜5歳の子に、この順番で進めたことがあります。

数分で、ボールを捕れるようになったのです。

以前、小学校の先生向けの研修で、こんな相談を受けたこともあります。
「2歳の息子が、なかなかボールをキャッチできません」

学生時代に野球をしていた先生で、「ボールは捕れて当然」という感覚だったそうです。
でも2歳の子にとって、ボールを捕るのはとても高度な運動です。
そのときにお伝えしたのも、この4つでした。

慣れてきたら楽しめる遊び

以前指導していたクラブで、実際にやっていた遊びを紹介します。

バウンドの数でメダル

ボールを上に投げて前転し、バウンドが少ないうちに捕る遊びです。

「3バウンドで捕れたら銅メダル、2バウンドは銀メダル、1バウンドは金メダル!」

こう声をかけると、子どもたちは自分で工夫しはじめます。
目標を持って、何度も熱中して取り組んでいました。

投げる前には「マットからはみ出すところを狙って投げよう」と伝えます。
狙う場所がはっきりして、近くに投げすぎて顔に当たることが減りました。

家の中なら、天井に当たらないように上へ投げて、その場でくるっと回ってから捕る遊びがおすすめです。

コーンで捕る

二人組で、手の代わりにコーンを持ってボールを受けます。
体幹で捕る練習です。

壁に当てて跳ね返ったボールを捕る、ターンしてから捕るなど、少しずつ変化をつけていきます。
3人組にするとゲームになり、高学年でも楽しんで取り組んでいました。
グループで得点を競う形にしても盛り上がります。

大きくて柔らかいボールで野球

体操棒で、ソフトバレーボールを打つ野球です。

ボールが大きくて柔らかいので、ボールが苦手な子も楽しく取り組んでいました。

親がやりがちな3つのNG

NG① フォームやきれいさを求める

「肘をもっと上げて」「こう持って」
最初から形を整えようとすると、投げること自体が楽しくなくなります。

NG② いきなり高いボールを投げる

目線より高いボールは、幼い子にとって怖いものです。
最初は、目線から上げずに手渡すところから始めてください。

NG③ 上手さやきれいさで評価する

これは、子どもではなく親の側の問題です。

親が求めるものが上手さやきれいさだと、子どもは「ほめられること」が目的になってしまいます。

見てほしいのは、その子が動きを楽しんでいるかどうかです。
楽しんでいたら、そこを認めて、一緒に喜んで、一緒に楽しんでください。

よくある質問

Q1. 何歳くらいから練習できますか?
2歳の子でも、近くで手渡すところから始められます。
目線より高く投げない、胸で捕る、大きくゆっくり、近くから遠くへ。
この4つを守れば、年齢に関係なく取り組めます。

Q2. 家の中でもできますか?
近くで渡して胸で捕る練習や、大きなボールを使った練習なら、家の中でもできます。
遠くへ投げる練習や壁当ては、公園など広い場所で行ってください。

ボールを投げる子ども

親子で練習するのが難しい時は

スポーツ家庭教師ファーストは、野球や体育・運動全般のマンツーマン指導を行っています。
体験レッスンは2,000円(税込)です(通常は1時間4,950円〜)。

スポーツ家庭教師ファースト
▲ 全国対応・体験レッスンあり

体験を申し込む時は、「フォームより、楽しく投げたり捕ったりできるようにしてほしい」と伝えておくのがおすすめです。

まとめ|投げ方より先に楽しい経験を

この記事のポイント

  • ボールが苦手な原因の多くは、経験不足と捕るときの怖さ
  • 最初はスポーツとして考えない。フォームや持ち方は言わない
  • 投げる練習は、大きなボールを全身で→タオルや新聞紙ボール→壁当て。投げ方は自由に
  • 捕る練習は、目線より高く投げない・胸で捕る・大きくゆっくり・近くから遠くへ

上手さより先に、ボールで遊ぶ楽しさをたくさん味わわせてあげてください。

2歳の子とのキャッチボールについては、こちらでも書いています。

👉 あわせて読みたい:2歳児とのキャッチボールで気をつけたい4つのポイント

ボールを怖がっていた子が、笑顔で「もう1回!」と言える日が来ますように😊

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