お子さんの「できた!」の顔を、最近いつ見ましたか?
逆上がりがくるんと回れた日。
自転車を補助輪なしで走り出した日。
はじめて自分の名前が書けた日──。
あの、世界がぱっと明るくなるような顔。
一度見たら、忘れられませんよね😊
✅ 練習させても、続かない・嫌がる
✅ どう応援すればいいのか、正直わからない
こんにちは、しゅんたろうです。
運動指導者として25年以上、のべ20万人以上の子どもたちを指導してきました。
3人の子どもを育てる父でもあります。
25年間、数えきれない「できた!」の瞬間に立ち会ってきました。
そして、伸びていく子どもたちには、たったひとつの共通点があることに気づいたんです。
それは、才能でも、運動神経でも、練習量でもありません。
「自分で決めていた」こと──ただ、それだけでした。
今日は「できた!」が生まれる仕組みと、家庭でそれを育てる方法をまとめます。

20万人の「できた!」に立ち会って気づいたこと
忘れられない光景があります。
教室に、逆上がりがどうしてもできない小学2年生の子がいました。
何ヶ月も練習していましたが、なかなか回れません。
お母さんに言われて、渋々鉄棒の前に立つ──そんな日が続いていました。
ある日、ふと聞き方を変えてみたんです。
「今日は何回やるか、自分で決めていいよ」
その子は少し考えて、「……3回だけ」と言いました。
3回だけ。それでいい、と約束しました。
すると、どうなったと思いますか?
3回終わったあと、その子は鉄棒から離れませんでした。
「もう1回だけ」「あとちょっとだけ」──
気づけば、自分から10回以上も挑戦していたんです。
回れたのは、その2週間後でした。
くるんと回った瞬間の、あの顔が忘れられません。
こういう場面に、私は何百回も立ち会ってきました。
そのたびに確信が深まっていきます。
伸びていく子に共通しているのは、能力ではなく「自分で決めている」ことでした
これは運動だけの話ではありません。
宿題も、習い事も、生活習慣も──
「やらされている子」と「自分で決めた子」では、同じ時間を過ごしても、身につくものがまるで違うんです。

なぜ「自分で決めた子」は伸びるのか
理由は、大きく3つあります。
①「やらされごと」が「自分ごと」に変わるから
人は、命令されたことには心のブレーキがかかります。
逆に、自分で選んだことには、自然とアクセルを踏むようにできています。
これは大人も子どもも同じです。
② 失敗の意味が変わるから
やらされている練習での失敗は、子どもにとって「怒られる材料」です。
でも、自分で決めた挑戦での失敗は「次のヒント」になります。
だから、自分で決めた子は転んでも立ち上がるのが早いんです。
③ 脳が「学ぶ準備」を整えるから
前向きな気持ちで挑戦しているとき、脳は集中しやすく、覚えたことが残りやすい状態になります。
イヤイヤやる10回より、ワクワクやる3回のほうが身につく──現場では、これを何度も目にしてきました。
同じ10回の練習でも、「やらされた10回」と「自分で決めた10回」では、身につき方がまるで違います。量より先に、「誰が決めたか」を見直してみてください。
正直にお伝えすると、私自身、若い頃は「言われた通りにやらせる」指導をしていました。
その方が、その日の練習はスムーズに進むからです。
でも、それでは子どもは伸びませんでした。
上手くいかない日々の中で、子どもたちに教えてもらったのが、この「自分で決める」の力なんです。
家庭で「できた!」を育てる関わり方3つ
① 目標は、子どもに決めさせる
「今日は何回やる?」
「どっちの練習からやる?」
親が決めるのは「やる環境」まで。
「どれだけやるか」「どこからやるか」は、子どもに渡してください。
最初は「1回だけ」みたいな小さな答えでも大丈夫。
自分で決めた1回は、やらされた10回に勝ちます😊
子どもが自分で決める力については、こちらでも詳しく書いています。
👉 あわせて読みたい:子どもが自分からやる子になる|主体性を育てる関わり方3つ
② 結果ではなく「変化」を見つけて言葉にする
「できた・できない」で見ると、できるまでの日々はぜんぶ「できない日」になってしまいます。
でも本当は、その間に小さな変化がたくさん起きているんです。
「昨日より腕が曲がってぶら下がれたね」
「今日は自分から始められたね」
「できた」と「できない」の間にある小さな変化を見つけるのが、親の出番です
その一言が、「見ててくれてる」という安心になって、明日の挑戦を支えます。
褒め方のコツは、こちらの記事にまとめています。
👉 あわせて読みたい:子どもの上手な褒め方|自己肯定感を育てる3つのコツ
③ 失敗を「挑戦した証拠」と呼び変える
運動指導の現場では、転んだ子に「ナイスチャレンジ!」と声をかけます。
転んだのは、挑戦した証拠。何もしなければ、転ぶことすらできないからです😊
家庭でも同じです。
うまくいかなかった日は、「残念だったね」ではなく
「挑戦したんだね」と、事実をそのまま認めてあげてください。
失敗の意味が変われば、子どもは何度でも立ち上がります。

「できた!」を待っている子へ|シーン別ガイド
このブログでは、シーンごとの具体的な方法を記事にしてきました。
お子さんの「今」に合うものから、ぜひ読んでみてください。
🏃 運動の「できた!」を応援したいとき
👉 逆上がりができない子が短期間でできるようになる練習3ステップ
💚 心の「できた!」を支えたいとき
👉 失敗を恐れる子への接し方|挑戦できる心を育てる5つの声かけ
👉 負けると泣く子への関わり方|悔しさを力に変える3つの声かけ
✏️ 学習の「できた!」につなげたいとき
どの記事も、背骨はぜんぶ同じです。
「自分で決めた子は、伸びる」──それだけです。
よくある質問
Q. 何をやらせても「できた!」まで続きません
A. 目標が大きすぎるのかもしれません。
「逆上がりができる」ではなく「今日はぶら下がりを3秒」──そのくらい小さく刻んで大丈夫です。
小さな「できた!」の積み重ねが、大きな「できた!」への一本道です😊
Q. 「自分で決めさせる」と、楽な方ばかり選びます
A. それでいいんです。
まずは「自分で決めて、その通りやれた」という経験が先。
不思議なもので、決める練習を重ねた子は、物足りなくなって自分から目標を上げていきます。
Q. 見守りたいのに、つい口を出してしまいます
A. わかります。私も父として、何度もやってしまいました💦
コツは、比べる相手を「よその子」ではなく「昨日のその子」にすること。
昨日との違いを探す目になると、口より先に「変化を見つける楽しさ」が来ますよ😊
Q. もう小学校高学年ですが、遅くないですか?
A. 遅くありません。
「自分で決める」は年齢に関係なく、今日から始められます。
むしろ高学年は、決められる範囲をぐっと広げてあげるチャンスです。
まとめ|「できた!」は、決めさせる勇気から
✅ 目標は子どもに決めさせる(小さくてOK)
✅ 結果より「昨日との変化」を見つけて言葉にする
✅ 失敗は「挑戦した証拠」と呼び変える
25年間、子どもたちの「できた!」に立ち会ってきて、最後にたどり着いた結論はシンプルでした。
子どもの「できた!」は、親の「決めさせる勇気」から始まります
決めさせるのは、少し怖いことです。
遠回りに見えるし、失敗も増えるかもしれません。
でも、自分で決めて、転んで、立ち上がって、つかんだ「できた!」は──
誰かにやらされて手に入れた100個の「できた」より、その子の一生を支えます。
あなたのお子さんにも、その瞬間は必ず来ます。
どうか特等席で、あの顔を見てあげてください😊
このブログが、その日までの伴走者になれたら嬉しいです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました✨
