子どもを”見る目”が変わる一冊──佐々木正美に学ぶ子育て論

子育て
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あなたは、今日、子どもの顔をじっくり見ましたか?

「ちゃんと見てる!」と思った方も多いかもしれません。でも私が言いたい「見る」は、少し違います。

結果を見るのではなく、その子そのものを見る。
できるかできないかではなく、今この瞬間の表情を見る。

── これって、意外と難しいんです。 💦

私は運動指導の現場で25年以上、10万人を超える子どもたちと向き合ってきました。そのなかで何度も感じてきたのが、「子どもは見られているように育つ」ということです。

どういう目で見られているか。
どういう期待をかけられているか。
どういう言葉をかけてもらっているか。

それが、子どもの自信の土台をつくっていく。

そのことを、ある一冊の本が深く教えてくれました。

今日ご紹介するのは、児童精神科医・佐々木正美先生の名著『子どもへのまなざし』(福音館書店)です。

child playing sports

この本は、1998年に出版されてから今日まで、多くの親御さんや教育者に読み継がれてきたロングセラー。私が初めて手にとったのは、指導者としてのキャリアを重ねた30代のころでした。

読みながら、何度もページをめくる手が止まりました。

「そうか、私はこの子たちをどんな目で見ていたんだろう」

そんな問いが、ずっと頭の中をぐるぐると回り続けました。

今日は、この本から私が学んだことと、運動指導・子育ての現場への活かし方をお伝えしていきます。

── 一冊の本が、あなたの「見る目」を変えるかもしれません。 ✨

## 『子どもへのまなざし』が伝えたいこと

佐々木正美先生がこの本で繰り返し伝えているのは、一つのシンプルなメッセージです。

「子どもを、ありのままに受け入れる」

言葉にすると簡単に聞こえますが、実践は本当に難しい。

なぜかというと、私たちは無意識のうちに「こうあるべき子ども像」を持ってしまっているからです。

走るのが速くなってほしい。
算数が得意になってほしい。
もっとしっかりしてほしい。

こうした”願い”は愛情から来るものですが、度が過ぎると子どもには「今の自分じゃダメなんだ」と伝わってしまう。佐々木先生はこう書いています。

「子どもが必要としているのは、条件のない愛情です。何かができるから愛するのではなく、そこにいるだけで愛されている──そう感じられることが、心の根っこをつくる」

family love together

この言葉を最初に読んだとき、私は静かに胸を打たれました。そして、自分の指導の姿勢を見つめ直したんです。

私自身も、指導者として駆け出しのころ、この罠にはまっていました。

早く上手くなってほしくて、できないことに目が向きすぎていた。

「もっとこうしなさい」「なんでできないの」

そんな言葉ばかりかけていたある日、一人の小学生の男の子がぽつりと言ったんです。

「先生、俺、運動ダメやから……」

その言葉に、私は凍りつきました。

この子は、頑張っていた。毎回来ていた。でも私の「見る目」が、この子の自信を少しずつ削っていたんだと気づいた瞬間でした。 💦

それから私は、「できる・できない」ではなく、「今日もここに来てくれた」「一生懸命やってくれた」を見るように意識を変えました。

まなざしが変わると、言葉が変わる。言葉が変わると、子どもが変わる。

── 本当に、そうでした。 ✨

佐々木先生はまた、こうも言います。「子どもが安心してそこにいられる空間をつくることが、親や指導者の一番の仕事だ」と。

技術を教えることではなく、安心して失敗できる場所をつくること。これが、長い目で見たときに子どもを本当に伸ばす環境なのだと、私は指導を通じて強く感じています。

## 今日からできる「まなざしを変える」3つのポイント

佐々木先生の言葉と、私の25年の現場経験から、具体的に実践できることをお伝えします。

✅ **ポイント①:「できたこと」より「やったこと」を見る**

「逆上がりができた」ではなく、「今日も練習してくれた」を見てあげましょう。結果ではなく、そのプロセスに目を向けることで、子どもは「頑張ること自体に意味がある」と感じるようになります。

言葉にするなら、「今日も来てくれてよかった」「あきらめずにやってたね」──こういう声かけです。

✅ **ポイント②:何も言わず、ただ「見ている」時間を作る**

子どもが遊んでいる時、練習している時、何も口出しせずにただそばで見守る時間を作ってみてください。

「見られている」という安心感が、子どもに思い切り動く勇気を与えます。親のまなざしが、子どもの背中を押すんです。 😊

✅ **ポイント③:「ありがとう」を先に言う**

「〜できたらありがとう」ではなく、「いてくれるだけでありがとう」という気持ちを、言葉にしてみましょう。

私の指導では、練習の最後に「今日も来てくれてありがとう!」と子どもたちに伝えるようにしています。たったそれだけで、帰り際の子どもたちの顔がぱっと明るくなるんです。 ✨

children learning

まなざしを変えることは、一朝一夕にはできないかもしれません。

でも、今日一回だけ、意識してみてください。

子どもの顔を、じっくり見てみてください。

「この子は今、何を感じているんだろう」──そう思いながら見ると、きっと今まで気づかなかったものが見えてくるはずです。

言葉かけについては、以前こちらの記事でも詳しく書いています。あわせて読んでいただけると嬉しいです😊

👉 あわせて読みたい:失敗を恐れない子を育てる「成長マインドセット」の伝え方

運動と自己肯定感の関係についても、ぜひこちらをご覧ください。

👉 あわせて読みたい:子どもの運動時間が激減!楽しく毎日身体を動かす3つのコツ

── 子どもを信じる目が、子どもの可能性を開く。

あなたの「まなざし」が、きっとその子の人生の土台になります。

今日もここまで読んでくださって、ありがとうございました。 ✨

子どもへのまなざし

📚 今回ご紹介した本

『子どもへのまなざし』

佐々木正美 著

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