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縄跳びが跳べない子の原因と練習法|運動指導者が教える3ステップ

縄跳びが跳べない子 運動

「縄跳びだけ、どうしても跳べない」
「何度やっても足に引っかかる」

寒くなってくると、学校で縄跳びの時間が増えてきます。
跳べない子にとっては、気が重い季節かもしれません。

こんな悩みはありませんか?

  • 前跳びが数回で引っかかってしまう
  • 縄を回すのと跳ぶのが、うまく合わない
  • 引っかかるたびにイライラして、縄跳びを嫌がる

こんにちは、しゅんたろうです😊
運動指導者として25年以上、のべ20万人以上の子どもたちを指導してきました。
3人の子どもを育てる父でもあります。

先に結論をお伝えします。

縄跳びが跳べない原因の多くは、上半身と下半身をリズムよく連動させる力です。

そしてその前に、意外と多いのが「縄が短すぎる」ことです。

この記事では、縄の長さの確かめ方と、跳べない本当の原因、家庭でできる練習3ステップをお伝えします。
そのうえで、親御さんにお願いしたいことをまとめました。

縄跳びをする子ども

練習の前に縄の長さを確認する

練習を始める前に、まず見てほしいのが縄の長さです。

跳べない子の縄は、長すぎるより、短すぎることのほうが多いのです。

縄が短いと、回したときに床まで届きません。
床に届いていない縄に、足を引っかけてしまうのです。

特に幼児は、運動の発達のうえで、腕を広げ気味にして回す子が多くいます。
そのぶん縄が持ち上がって、余計に足に引っかかりやすくなります。

縄は、床で音が出せるくらいの長さが必要です。

長さの目安は「両足で踏んで顔の横」

縄の真ん中を両足で踏み、グリップを真上に引き上げます。
グリップが顔の横くらいにくれば、ちょうどいい長さです。

持ち手に余った縄を入れない

長さを調整するとき、余った縄を持ち手の中にねじり入れていませんか?

これをすると、持ち手から出ている部分が回転しなくなります。
その結果、跳ぶ部分の縄がよじれてしまうのです。

長さを決めたら、余った部分は切ってしまうのがおすすめです。

縄跳びが跳べない本当の原因

縄跳びは、縄を回す動きと跳ぶ動きを、同時に合わせる運動です。

跳べない原因の多くは、上半身と下半身を連動させるリズムの力にあります。

手で縄を操りながら、タイミングよく足で跳ぶ。
この手と足を合わせる力は、幼い子どもにとって、とても複雑な運動なのです。

手首のことは言わなくていい

縄跳びのコツとしてよく言われるのが、「手首で回す」です。
でも幼いうちは、手首のことは言わないほうがいいと考えています。

運動ができるようになるには、順番があります。
身体の中心から末梢へ、上から下へ。
手首は身体の外側にあるので、手首で縄を回すのは、実はとても高度な動きなのです。

リズムも最初は教えなくていい

「トン、トン」とリズムを教えたくなりますが、最初は何も言わなくて大丈夫です。

リズムは、その子によって違います。
一人ひとりに、身体が心地よく動ける自分のリズムがあるのです。

高く跳ぶ必要もありません。

細かく教えるより、縄で遊ぶ時間を増やしてください。
その中で、縄が少しずつ身体と一体化していきます。

かけっこでも、私はフォームを教えません。
考え方は同じです。

👉 あわせて読みたい:かけっこが速くなる子どもの走り方|運動指導者がフォームを教えない理由

家庭でできる練習3ステップ

縄跳びを教えるとき、一般的には縄の持ち方や手首の使い方など、型から入ることが多いと思います。

でも、型は後で十分です。
まずは「音をつくる」という課題を、子どもに渡してあげてください。

跳べない子に、私が最初にやってもらう順番です。

① 縄を半分に畳んで片手で床を叩く

縄を半分に畳んで、片手で持ちます。
そのまま回して、床を「パン、パン」と叩きます。

声かけは「縄で床の太鼓を叩いて、音を出してみよう」。

② 音を鳴らしながら移動する

①と同じように片手で回して音を鳴らしながら、歩いたり走ったりして移動します。

声かけは「リズムよく音を出してみよう」。

③ 両手で回して「縄の音を跳び越そう」

次は、両手で縄を回します。
床を叩くその音を、跳び越すイメージです。

声かけは「自分の前の床の太鼓を叩いて、その音を跳び越してみよう」。
短く「縄の音を跳び越そう」でも伝わります。

①と②でつくった音が、ここで跳ぶタイミングの合図になります。

慣れてきたら、次は縄を回す強さです。
「大きな音ではなく、やさしい音をつくってみよう」と声をかけてみてください。

練習の目安は「飽きるほどやらない」

何回できたら次へ、という基準は決めていません。

目安はひとつだけ。
飽きるほどやらないことです。

ジャンプする子ども

後ろ回しばかりやっていた子

以前指導していたクラブで、印象に残っている子がいます。

年中のころ、その子は後ろ回しが得意で、そればかりやっていました。

実は、前に回すほうが、運動の発達のうえで難しい子も多いのです。

人はジャンプするとき、自然と手を下から上に振り上げます。
立ち幅跳びや、バレーボールのスパイクを思い出してみてください。
前回し跳びは、それとは逆の動きなのです。

無理に前回しへ直さず、自由にさせていました。

すると年長になったころには、前回しでも自然にぴょんぴょん跳んでいたのです。

無理に直さず待ったことで、能力が熟成されたのだと思います。

縄の選び方

縄の種類は、時期によって変えるのがおすすめです。

時期 おすすめ 理由
幼児期 ロープ系 回り方がゆっくりで跳びやすい
二重跳びなど速く回す技を始めたら ビニール系 速く回しやすい

学校で指定の縄があるときも、長さだけは「両足で踏んで顔の横」を確かめてあげてください。

いろいろな縄跳びの縄

親がやりがちな3つのNG

NG① きれいに跳ぶことにこだわる

縄で遊ぶ前から、きれいに跳ぶことばかりにこだわる。

すると毎回引っかかって、子どもはイライラします。
そのまま縄跳びを嫌いになってしまう子も多いのです。

NG② 「もっと高く跳んで」と言う

高く跳ぶ必要はありません。

NG③ 手首やリズムを教え込む

幼いうちは、手首の使い方もリズムも、言わなくて大丈夫です。
リズムは、その子によって違うからです。

親にお願いしたいこと

縄で自由に遊ばせてあげてください。

跳べるかどうかは、いったん脇に置いて大丈夫です。
遊んでいるあいだに、縄が身体と一体化していきます。

幼児と小学生で目指すこと

縄跳びは個人差が大きい運動です。
回数で比べるより、次の目安で見てあげてください。

目指すことの目安

  • 幼児:連続で跳べればOK。リズムを変えられれば、さらにOK
  • 小学生:いろいろな跳び方ができるといい。あや跳びや交差跳びは、運動の発達のうえでもとても良い刺激になる

あや跳びや交差跳びのように腕をクロスする跳び方は、難しい運動です。
うまく跳べなくても、気にしなくて大丈夫。

本来の目的は、その跳び方に挑戦する中で、リズムの力や道具を操る力を育てることです。
跳べることは「現象」で、力が育つことが「本質」です。

二重跳びに進むなら

目指したいのは、前回し跳びを1分間で100回くらいできる速さです。

ただ、まずは成功体験をつくってあげてください。

少し高い場所から跳び下りながら、二重跳びを1回だけやってみます。
1回でもできると、二重跳びが一気に面白くなります。

低めの安定した段差を選び、大人がそばで見守ってください。

よくある質問

Q1. 毎日練習させたほうがいいですか?
やりたければ、好きなだけやればいいと思います。
子どもは、自分の身体がその運動を欲しているかどうか、本能でわかっています。
やりたがらない日に、無理にやらせる必要はありません。

Q2. しょっちゅう引っかかって、イライラしてしまいます
まず縄の長さを見てください。
短すぎて、床に届いていないことがよくあります。
長さが合っていても引っかかるなら、両手で跳ぶのはいったんお休みして大丈夫です。
縄を半分に畳んで、片手で床を叩いて音をつくる練習に戻ってください。

Q3. 学校の縄跳び検定に間に合わせたいです
気持ちはよくわかります。
ただ、きれいに跳ぶことばかりにこだわると、引っかかるたびにイライラして、嫌いになってしまう子も多いのです。
検定の級より、縄跳びを嫌いにならないことを大切にしてください。

Q4. ほかの運動も苦手です。発達が心配です
走る・跳ぶ・階段の上り下りなど、日常の動きでも気になる様子が続く場合や、園や学校から指摘を受けている場合は、自己判断せずに小児科や保健センターに相談してみてください。
早めに相談すること自体が、お子さんにとって不利になることはありません。

まとめ|跳び方より先に縄で遊ぶ

この記事のポイント

  • 縄は短すぎる子が多い。長さの目安は「両足で踏んで顔の横」
  • 持ち手に余った縄を入れない。余りは切る
  • 跳べない原因の多くは、上半身と下半身を連動させるリズムの力
  • 手首やリズムは、幼いうちは教えなくていい
  • 練習は「片手で床を叩く→移動しながら→音を跳び越す」の順。飽きるほどやらない
  • 幼児はロープ系、二重跳びを始めたらビニール系

縄跳びが跳べないと、親のほうが焦ってしまいますよね💦

でも、後ろ回しばかりだった子が、待っているうちに前回しを跳べるようになったように、子どもの身体は自分のペースで育っていきます。

跳び方をきれいに整える前に、縄で自由に遊ぶ時間をつくってあげてください。

同じ「待つ」考え方は、鉄棒の練習でも変わりません。

👉 あわせて読みたい:鉄棒の前回りができない子|怖さをなくす練習3ステップ

今年の冬が、縄跳びを好きになるきっかけになりますように😊

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